2014年8月16日

木曽へ(その2)


木曽の旅 その2 登山編
霊峰 御嶽山へ登る。

標高3067mの山だから気軽にぷらぷら行ける所ではありませんが、7合目付近までロープウェイで行けるので登山初心者でも何とかなります。
但し、それなりの装備と体力は必要かと。
(あと無理しない自制心か?)

昨日の大雨から奇跡的に天候は回復しまずは一安心。

今日は雲上の人となれるでしょうか?
(ロープウェイの駅に降りたら雲上 とは言わないで)





朝4時過ぎに伊那の宿を出発。
「御岳ロープウェイ」の山麓駅 「鹿ノ瀬駅(かのせえき)」に向かう。

5時半過ぎに鹿ノ瀬駅到着
素晴しい天気じゃありませんか!
スーパームーン直後のお月様もよく見える。


ちなみに「御嶽山(おんたけさん)」は「御岳山」とも書きますが、東京にあるのは「御岳山(みたけさん)」です。


お盆の時期は平日でも6時から運行と言う訳で、往復券(2,600円)を買って先へ進む。
乗り場はセンターハウスの先にある。
センターハウスを通過して振り向いた所

センターハウスの前は一面のお花畑
山頂はまだまだ遠いな。


ロープウェイと言うと大きな箱型を想像するかもしれませんが、ここのは最大6人乗りのゴンドラです。30秒毎に乗れるので、待ち時間は無し。
飯森高原駅を目指す。


ゴンドラの中には花が添えられてる。


約15分で飯森高原駅に到着
ここで標高2150mなので、けっこうな高さですよ。
条件が良ければ壮大な雲海が見れるんだけど・・・


今日は雲海と言うより霧海ですかね。
左手の先に顔を出してるのは乗鞍岳でしょうか?


御嶽山側を振り返る。
中央に見える茶色い地帯の中央には「幻の大滝」が見えますね。
日本で最高所の滝だそうです。


御嶽山は幾つかの頂きを持った外輪山によって構成されている。
今日目指すのは最もポピュラーな登山ルートで、御嶽山最高峰の「剣ケ峰」です。
ここから徒歩であそこに行くのかぁ・・・


駅で登山届けを出して出発!
登山道は左だ


その前に御嶽社で安全祈願



6:47 いよいよ登山道へ入る
最初は木材チップを敷き詰めたフカフカの道。
やや下りですね。



数分で下からの黒沢口 登山道と合流
ナニナニ「御嶽スーパートライアスロン」ですって
今日はトライアスロンが開催されているらしいが、特に一般登山者の制限は無いみたい。
それにしても、この山を走って登るなんざぁ凄まじい競技だ。
★帰ってから調べてみた
トライアスロンは自転車・水泳・マラソンの3種が一般的だと思うけど、この御嶽スーパーは水泳の代りにトレイルランを組み込んだんですね。
一人で3種目と3人でリレーするクラスがあり、コース全長42kmとの事。


合流地点を過ぎると、すぐに7合目の行場山荘に到着。


行場山荘の向かいには覚明社があります。


先へ進むと沢があり、修行の場でもあったそうな。


本格的な登りが始りました。
木製の階段をせっせと登る。


振り向くと結構な勾配だな
小さな虫がブンブン飛んでくるが構わず進む。


だんだん背の高い木が減ってきて、少しずつ景色が開けてきました。
トライアスロンの選手がどんどん追い越していくので、時々振り返りながら歩く。
(上位の選手は凄い勢いで走り去って行く)
道は木の階段が減って石が多くなってきた。


振り向くとなかなかの光景
ちょっと元気になる



7:53  順調に8合目の女人堂へ到着
もう高い木の森はありません。
ここでしばらく休憩


いよいよ信仰の山らしくなってきました。
青空と山の緑に石碑。
御嶽山だなぁ


ここに立って写真を撮ってると、水平がよく分からなくなる。
(カメラの水準器見たかどうか覚えてないが、多分写真は左に傾いてる)



次は9合目を目指す
間もなく標高2500mの森林限界を越えてハイマツ地帯へ
頂上側の写真は順光で雲が無く、空気が澄んでいるせいか色彩が凄いきれい!

道は石がゴロゴロで溶岩石も増えてきた
その中をランナーが走って山頂を目指している。

金剛童子まで来ました
しばらく石碑や神像が続く


ただただ、凄い光景に圧倒されます。


勾配が緩く見えなくはないが、たぶん広角でカメラ上に向けて撮ってるからですよ。




多少風が出てきて、下の方はちょっと雲が多くなってきた。


上は相変わらずいい天気。
道はほぼ溶岩石で歩きにくい。


左手には雪渓もみえる。


所々にトライアスロンの給水ポイントがあって、オフィシャルの方が対応している。
「今日は何人走ってるんですか?」
「100人くらいですね」


やっと9合目が近づいてきましたが、壁の様な高低差が待っている。
そんな場所を今度はランナーが駆け下りてくるのだから凄まじい身体能力だ。(頂上は折り返し地点に過ぎない)
近くに来たら脇に避けて道を空けるのだが、「ハイどうも〜」とか言いながらかっ飛んで行く。


すぐそこに見えるけど、近くて遠い9合目


9:35 9合目の石室山荘到着
いや〜更に遠くまで見えますなぁ


9.5合目の覚明堂までもう少し

9:55頃 覚明堂に到着
すごい急勾配でありました。


覚明堂のお母さんから「どうぞ 休んでいって下さぁ〜い」なんて声を掛けてもらったので、遠慮なくお邪魔する。
小屋の中は奇麗で小洒落てる

コンビニで買ってきた 梅おにぎり にプラスして、豚汁(300円)を頂きました。
なんかね、美味しいんですよ。
ちなみに、ここの方々はボランティアで運営されてるそうです。


小屋の兄さんから「これ付けてみて」と指にデジタルメーターを挟まれる。
血中酸素を計るメーターだそうで、ここまで高所に来ると高山病になる人も多いそうです。
「94で問題無し、十分元気です!」よかった。
念のため酸素缶持ってきたけど使わなくていいみたい。低い人で数値が70台になる人もいて、その後外で酸素の供給を受けている方もいました。
途中何度も立ち止まって、ゆっくり登ったのが良かったのかな?
そう考えると、何度も言うがトライアスロンの選手は凄まじい。


 覚明堂の窓から景色を望む
雲が無ければ大パノラマだったでしょうに。
皆さんが見ている先には・・・・


南アルプス越しの富士山じゃありませんか。(中央アルプス越しか?)
雲が多くなると見えるかどうかは運任せだし、当然 富士山側の天候にも左右される。
なので、昨日の天気を思えば運が良かった。

更に拡大


覚明堂を出ると、すぐに鳥居

覚明霊神が祀られています。


しばらく進むと、頂上方面と二ノ池・三ノ池方面の分岐点
頂上方面に行きます。


勾配は緩くなってきました。
道に少し崩落箇所があるので注意。


白装束の信者さんが歩く
これぞ御嶽山らしい光景ではなかろうか。
頂上の剣ケ峰までもう少し!


頂上山荘の下まで来ました。


階段の上が頂上
この階段がかなりキツイ! 後半足に負担がかかっていたのがよく分かる。


山頂到着!


雲と雲の間ってやつですか。
天気の良い早朝だと凄い光景なんだろうなぁ


王滝口登山道からもどんどん登ってきますね。


11:06 御嶽山 剣ケ峰 登頂
奥に見えるのは外輪山の摩利支天山と継子岳




ブルーの二ノ池がよく見える。
日本で最高所の湖沼です。


御嶽神社 頂上奥社本宮 にて帰りの安全を祈願する



さて、下山しましょう。
しかし膝が痛むな・・・登りは平気だったが下りは厳しいか?
再び9.5合目の覚明堂に立ち寄り、テーピングして貰いました。(大感謝です!)
あと、安いのでもトレッキングポール持ってて良かったよ。

とにかく超ゆっくりで下山する。
ゆっくりなもんだから、休憩しながら ちっちゃい子供連れのお母さんと話したり、滑って転んでも元気に立ち上がるお父さんにエールを送ったりしながらマイペースで進む。

途中、今から9合目に登って一泊するというお父さんと長話。
「毎年2・3回は御嶽山に登っててさぁ、ゴルフで成績上げたいんだよ」
「あぁ、足腰の強化ってやつですか?」
「いや、神頼みだ」
「・・・・あぁ、なるほど」(そっちか!)

お父さん曰く「俺は固い登山靴より足袋がいいよ、足下の石にフィットするから疲れ難いんだ」だそうです。

8合目から下は日当りが悪く、多くの登山者が通ったせいかドロドロで更にペースダウン。ずっこける事なく無事に飯森高原駅に到着しロープウェイに乗り込む。
今更だが、何て楽チンな乗り物だ!

鹿ノ瀬で再びお花畑とご対面。
朝は気が付かなかったが、白雪姫と小人でしょうか?


御岳ロープウェイを後にすると、小雨がポツポツと降ってきた。
明日はまた雨らしいので、本当に幸運でした。
鹿の瀬温泉入り口の写真ですが、そのまま宿へ直行


本日も宿は伊那です
外に出る元気は無いので、宿のレストランで夕食

か〜! 今日もビールが美味いね どうも

ミックスフライ御膳を注文



翌朝
バッチリ雨模様で御座います。
どうしようかな?帰ろうかな?

一旦 木曽福島に出てみる。
道の駅 木曽福島で、木曽路ビール・開田高原もろこしスープ・木曽めぐり(お菓子)を購入。


雨が止む気配はないので本当に帰ろうかと思ったものの、心残りが一つある。
またしても開田高原方面に車を向けて、ここに到着。
やっぱり お蕎麦屋さんです
超こだわりの店「時香忘 -ZCOBO-」へ


駐車場から店への入り口

傘が置いてあります
使わせてもらいましょう。

森の中の木の廊下を進む

店はまだ先

やっと到着


お蕎麦屋さんとは思えない程、お洒落で現代的な店内です

入り口カウンターの前は、小物アートが展示されている

今日はこんな感じでしょうか?


開店から間もない(10:30〜)のに、すでに満席。
かなりの人気ですね。

順番が来て席にご案内♪
やっぱり基本はもり蕎麦だろう


これも頼みました「焼き蕎麦がき」

海苔を巻き、醤油をつけて頂きます
とても香ばしい いいお味


蕎麦用にわさびをすりおろす
何軒か自分でわさびをする店に入りましたが、これいいんですよ。
ふわっと香りが広がって。

出ました、極粗挽き蕎麦
まずは、つゆをつけずに食べてみる。
いい腰と香りですねぇ。
これだけ粗挽きだとボソッとしそうだけど、そんな事は無い。
メニューにも書いてあるけど、これ手間掛かってますね。
つゆも見た目よりあっさりしてるし、とても美味しかったです。

そば湯がまた濃いねぇ、おかゆ並のどろっとしたそば湯です。
黒い粒が見えるので、粗挽きのそば粉がそのまま入ってるのかな。

やっぱり来て良かった。
満足です。


ところで、何度も開田高原への道(R361)を通って気になっていたのがこれ
「総重量 1キロ カツ丼!」
そんなに食えないよ・・・(どんぶり込みの1キロだったらともかく)


雨降ってなかったら阿寺渓谷に寄ってみるか とも考えたが、雨は降り続いている。
連休後半で観光客も増えてきた事だし、今度こそ帰りますか。
阿寺渓谷にはまた来ましょう。

とにかく御嶽登山がいい天気で良かったですよ。
今度は高低差の少ない所から出直しだな。
う〜ん尾瀬とか行ってみようかな?


では

木曽へ(その1)はこちら