天狗岳(根石岳山頂より撮影) 左:西天狗 右:東天狗 |
南北に長い峰々を連ねる八ヶ岳。
八ヶ岳連峰は夏沢峠を境に、北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれてる。
僕の印象は・・・
岩があっても緑多き 優しい北八ヶ岳
緑があっても岩多き 険しい南八ヶ岳
夏沢峠から南北両方登ってみる事にした。
峠から2時間未満の近い所だけ・・
と言っても夏沢峠まで行くのに、桜平駐車場から徒歩1時間40分(休憩無しのコースタイム)かかるので、休憩しながらゆっくり歩けば半日コースになる。
今回は山登り1周年記念と言う事で、
山小屋泊 + 街中で前泊 後泊付き 3泊4日のかなり余裕プラン。
時間に余裕を持ってのんびりと過ごしたい。
まずは前半、北八ヶ岳最高峰の天狗岳へ。
北八ッは穏やかとか書いてはみたが・・
天狗岳の頂上付近は岩場が多く、それなりに険しい。
ご安全に・・・
後編 南八ヶ岳の北へ(硫黄岳) はこちら
まずは 天狗岳・・じゃ無くて、
朝早く登山口の桜平へ駐車したいから、前日の夕方に諏訪入り。
(駐車場が混むと、かなり下の路肩駐車になるらしいので)
諏訪と言えばやっぱりここへ
諏訪大社の上社本宮に寄り、道中の安全祈願。
去年の2月に来た時は幣拝殿が保存修理中でしたが、無事修理完了したみたい。
夕食は何となくチャーハン食べたくなった。
店のテレビで高校野球見てたら、店のおじさんとDeNAベイスターズの話しになって、「今年は強いじゃない!キヨシはいいねぇ」なんて盛り上がる。
”中華 天明”さんで五目チャーハンを食べる |
サービスで2皿も頂いちゃった 冬瓜 |
翌朝 4時過ぎに宿を出発
三井の森を過ぎて分岐を右へ曲がる。
八ヶ岳の登山口は、◯◯鉱泉とか◯◯温泉が多いですね。
分岐を曲がるとすぐに 山の神なる柱が・・
これはお参りして行かなくては!
大山祇神社 |
ここから先は30分程ダートの林道を登る。
道の凹凸あるので普通の車だとちょっと大変ですよ。(タクシーが登れる程度だが)
変にかつてのスイッチが入らない様にゆっくり・・
※絶対に飛ばしちゃダメよ!
ハイゼットの4WDスイッチON!
5:20 桜平に到着。
結構車停まってたけど、まだ空いてたので一番上に停める。
向こうの高い山は 峰の松目 かな?
ここで標高1900mちょっと |
仕度して5:40頃 ゲートから入山
まずは、ここから 夏沢鉱泉=オーレン小屋=夏沢峠 に行き、
左に曲がって、箕冠山=根石岳=東天狗=西天狗を目指す。
しばらくは車が通れる道を行く。(4WDかつ腹下に余裕がないと無理)
一端下ると川沿いに仮設トイレ有り。
この先は山小屋の有料トイレしか無いので寄って行こう。
車が通れる道とは言え、鳴岩川沿いを地味に疲れる登りが続く。
でも、嬉しくなるくらい綺麗ですよ。
いい感じの滑滝 音だけでも癒しの空間 |
だんだん硫黄の臭いがしてきた。
石も茶色くなってきたし、夏沢鉱泉に来たかな?
鉄分が多そうな色 |
6:10 夏沢鉱泉到着 標高2060m
鉱泉は25度以下(日本の温泉法)なので、薪で炊いてるのかな?
650円で日帰り入浴可 帰りに寄ろうかな? |
夏沢鉱泉を過ぎると道が細くなってきた。
途中でゲートの様に木が跨いでる所を通過。
改めまして、お邪魔致します。 と礼をしたりする。 |
いよいよ山深くなってきました。
7:00 標高2330m オーレン小屋到着。
あんまり意識してないけど、ここまでコースタイム通りですね。
今日は天狗岳登頂後 ここまで下山して1泊 |
硫黄岳が見えた。
ここからだと穏やかな山容に見えるが、実はそうでもなかったりする。
ここは湧き水のある水場
この後に備えて早速汲む。 水うめぇ!
ちょっと休憩したら出発。
分岐を右の夏沢峠方面に向かう。(左は箕冠山へ直登コース)
テンさん、オコジョさんに逢いたい・・
カモシカ大先生はいらっしゃるだろうか?
木漏れ日のなんと美しいことよ
道は大きな石が多くなった。
綺麗な苔の間を縫う様に上へ
7:35 標高2440m 夏沢峠に到着。
おぉ! いよいよ雲の上感が出てきた!
北東方面がよく見える。 |
峠の右手には硫黄岳が迫っている。
少し霞んでるが、爆裂火口の一端が見えただけでもグッときますよ!
今日は天狗岳に向かうので、硫黄岳を背にして北へ。
目の前の 箕冠山(みかぶりやま)を越える。
ミヤマアキノキリンソウ かな?
(勿論見ただけで分かる程 詳しくありません・・調べて書いてます)
高山植物の花って写真で見る印象よりずっと小さい。
小さいけど鮮やかで、山に登る人々が楽しみにする理由が解る。
箕冠山 山頂へ続く稜線の道
去年歩いた縞枯山の稜線を思い出した。
立ち枯れた木もあって、歩きながら 北八ヶ岳だなぁ などと思ったりする。
8:17 箕冠山到着
木の中で遠くは見えませんが、標高2580mくらいに来た。
少し下ると前が開けた!
右に根石岳と左奥に西天狗が見える。
根石岳山荘も近い。(帰りに寄ろう)
鞍部は風が強いのか草木が少ない |
8:43 標高2603m 根石岳 山頂到着
天狗岳が目前に迫ってきた。(冒頭の写真もここから撮影)
来た道を振り返ると、ど〜んと硫黄岳!
遠くに赤岳や阿弥陀岳が見える。
硫黄岳拡大
爆裂火口が豪快だわ・・
明日登るぞ! |
東天狗と西天狗の間からは、蓼科山から北横岳が顔を出す。
この後は雲に隠れちゃった |
ここらで おやつタイム
天狗岳に向かって SOY JOY
行動食の定番 ソイジョイ |
硫黄岳に向かって バナナのドライフルーツ
バナナのドライフルーツは、まろやかで癖が無いので好き |
根石岳でしばらく休憩したら、いよいよ東天狗へ向かう。
ここから少し急な下りです。
東天狗 山頂拡大 バッチリ岩山だ |
白砂と緑と青空と雲が綺麗
だんだん岩場になってきました。
板状節理っていう板が積み重なった様な岩で、溶岩が冷えた時に出来るらしい。
途中は花がいっぱい
キキョウ科? ヒメシジャン かしら |
これは トウヤクリンドウ だろう |
タカネニガナ かと・・ |
山頂が近づくと、かなり岩がゴロゴロ
崩れ易いので、不安定な石を掴んだり踏まない様に注意。
橋を渡った先が山頂で、右はバックリと切れ落ちた崖。
雲が多くなってきて遠くが見えないから余計に崖が目立つが、道幅はあるので大丈夫。
東天狗 撮影の定番ポイントですね |
9:35 標高2640m 東天狗に到着
では、少し休んだら このまま西天狗まで行ってしまいましょう。
北に目を向けると、いかにも北八ヶ岳らしい穏やかな緑の山並みが広がっている。
眼下に 天狗の奥庭 や 黒百合ヒュッテ が見えた。
ゴロゴロの岩を登れば、山頂かな?
10:03 標高2646m 西天狗岳 登頂!
西天狗から見た東天狗
雲海と天狗の鼻の様に伸びた雲をバックに、何だかスバラシイ!
西天狗の山頂は広いので、しばらく景色を見ながら休憩
雲が少し動いたら、硫黄岳の向こうにギザギザの横岳が見えた。
(北の横岳じゃなくて、南の横岳よ)
赤岳山頂は雲の中。
明日は硫黄岳手前の尾根からひたすら登るが、火口の淵までは急登だなぁ。
結局11時過ぎまで1時間くらい山頂に居ました。
ただ遠くを眺めてるだけでも飽きないんですよ。
だいぶ雲が多くなってきたし、午後は天気崩れる気配があるので戻りましょう。
根石岳を越えれば根石岳山荘があるので、ちょうどお昼に到着かな。
再び東天狗から橋を渡って降りる。この先の岩場も慎重に・・
降りる方向から見た左の崖も凄いね。
戻りの根石岳も少々険しいので油断しない様に・・
ちょうど12時くらいに 根石岳山荘 到着。
今日は最初からここでお昼を頂いちゃう予定で来ました。
歴史を感じる建屋 |
おみやげコーナー |
カレーライス ください!
待つ事しばし・・
味噌汁とお茶付きで登場!
疲れた体に カレーがとっても美味しゅう御座います。
福神漬けとラッキョウの甘さが またよろしいですな。 800円 |
ごちそうさまでした。
ここに来たなら、是非見ないといけない花がある。
高山植物の女王 コマクサ ですよ。
この辺は群生しているのです。
この格好で2cmあるかないか? なので、とてもかわいい |
さて、
まだ昼過ぎだけど、いつ雨が降るか分からないので早めに宿へ向かいましょう。
雷雨になったらたいへんだ。
途中 夏沢峠でトイレ&小休止のあと、オーレン小屋まで降りる。
14時くらいにオーレン小屋 到着。
この写真は朝撮ったやつ |
チェックインをして自分の寝場所へ荷物を置く。
大部屋ですがオーレン小屋はあまり人を詰め込まない方針らしいので(飛び込み宿泊の場合を除く)、一人のスペースは割と余裕がある。
一段落したら やっぱりコレ。
外の沢沿いのテーブルで、プシュっと・・・ 美味い!!
沢の音を聴きながら飲むビール。 いやぁ、ホント美味いなぁ・・ 何かに向かって「有り難うございます」 |
いい気分になって ふとんの上で休んでたら、雨音がしてきた。
そしたら土砂降りに・・いや豪雨だわ!
向こうにテント場があるのですが、しばらく続いたのでテントの人達は大変だ!
16時半くらい 部屋の窓から撮影 |
17時半 夕食タ〜イム。
オーレン小屋 名物の桜鍋だ!
かなり甘めの味付けだけど、オイラはオンザライスで丁度いい。
(味付け薄くしたい人にはお湯が用意されてるし、追加の割下もある)
桜肉 柔らかいなぁ |
いやぁ、汗かきながらハフハフ食べましたが美味しかったです。
(ごはん おかわり自由。 2杯頂きました)
ご馳走様でした。
気が付くと空が晴れている。
丁度夕日の時間に晴れてくれるなんざぁ、粋じゃないですか。
お客さん皆で、赤く染まってきた西の空を見上げる。
山の中腹とは言え、ここは標高2330m
雨上がりの空はとても澄んでいた。
明日は硫黄岳に登ります。
朝日を拝む為、かなり早い時間から登るつもり。
ここは八ヶ岳 西側の斜面だから、
朝日を見る為には東の空が見える稜線に出ないといけない。
なので、早めにおやすみなさい。
晴れるといいな
つづく・・・
後編 南八ヶ岳の北へ(硫黄岳) はこちら